会長のひとこと

経営などのためになる著名人の名言、ときには本人オリジナルの格言を、月に一度みなさまにご紹介いたします。

2024年11月のひとこと ♯192

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数字はつねに未来のためにある

「数値化の鬼」安藤広大著 ダイヤモンド社

企業は毎日パソコンで記帳し日々の経営活動を記録します。
なんのために記録するのでしょうか。
もし「税務申告のために仕方なく」と思っていらっしゃる方がいたら、それはとてももったいない考えです。
記録された数字から、問題点を把握し経営改善に繋げていく、毎日数字に関心を持ち、それによる日々の気づきが最も経営に役立ちます。
まさに「数字はつねに未来のためにある」のです。
税務申告や銀行への報告は数字の役割の一端に過ぎません。
会計の自己報告機能を積極的に活用しましょう。

2024年10月のひとこと ♯191

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「成功は復讐する

ファーストリテイリング会長 柳井 正

本年1月にNHKで放映された「栗山英樹 ザ・トップインタビュー」のゲストとして登場した柳井会長の番組内での発言です。
栗山さんが「いい時ってどちらかというと、僕はすごく怖いという感覚があります。」との発言に「怖いです、もうその通りですよ。僕はね、成功は復讐をすると思ってるんですよ。」と答えています。
その心は「いい時に、傲慢になったり、おごったりするとすぐ失敗する。みんな、良い時は続くって勘違いしているが、続かない。だから成功した時こそ、細心の注意で経営しないといけない。」とのことです。
同様の趣旨の格言は他にも複数ありますが、それだけ人間が陥りやすい罠なんだと思います。気をつけたいですね。

2024年9月のひとこと ♯190

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リーダーシップとは、まだ見ぬ世界へ導く力である

元サッカー日本代表監督 岡田武史

先日、岡田元日本代表監督の講演を聞く機会がありました。
組織は「理念」を実現するために絶え間なく変化する「環境」に対応していかなければなりません。
時には、今までとは全く異なる考え方や手法を取り入れて、環境変化に立ち向かっていく必要があります。
そこには不安や躊躇、変化したくないという圧力がつきまとうものです。
組織のリーダーには絶対的な信念の元、冷静かつ論理的思考で、メンバーを新しい世界に導くことが求めらます。

2024年8月のひとこと ♯189

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実力とは学ぶことプラス経験で身につく

千代田邦夫立命館大学名誉教授

本年4月に千代田教授がTKC全国会で講演された際に「職業会計人の独立性とは『実力』であると断言します。実力とは『学ぶこと』+『経験』で身につきます。」と強調されました。
「学ぶことは、活字を読み書きすることが圧倒的に重要です。」とも話されました。
どの職業に従事する場合でも、社会から認められかつ信頼されて、社会に貢献できるようになるためには『実力』が必要不可欠です。そのためには、学び続け、経験し続けることが重要であると再確認させていただきました。

2024年7月のひとこと ♯188

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顔の見える関係とは、人が繋がることである

様々な場面で「顔の見える関係」が重視されるようになってきています。
裏を返すと昨今はそれくらい人間関係が希薄になっているというこでしょうか。
具体的に「顔が見える関係」とは①文字どおり顔がわかるようになること②考え方や価値観、人となりがわかること③信頼感が芽生え一緒に仕事ができるようになること、とされています。
私たち会計事務所がお客様のところに出向く「月次巡回監査」を励行している理由のひとつが、まさにこの「顔が見える関係」を尊重しているからに他なりません。
こういう時代だからこそ人と人との繋がりを大切にしたいですね。

2024年6月のひとこと ♯187

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人を責めるな、ルールを責めろ

「とにかく仕組み化」安藤広大著 ダイヤモンド社

上記書籍の帯に書かれているフレーズで、本書籍の序章で意味が解説されています。
筆者は、パフォーマンスが上がらない組織の特徴は「ルールが明確にされていない」「ルールはあっても、それを守ることが徹底されていない」つまり組織に「仕組み化」という概念がないと指摘しています。
「仕組み化」の反対は「属人化」であり「その人にしかできない仕事が放置されている」ということです。そこには「チームで仕事をした方が組織全体のパフォーマンスが上がる」という意識は存在しません。
結果として、ミスが発生した場合には「ルールが責められるのではなく人が責められる」ことにもなります。
組織で決まったルールの徹底遵守を担当するのは幹部の仕事です。
人ひとりのできることなんかごくわずかです。組織だからこそ良い仕事ができるのであり、改めて「仕組み化」が重要だと再認識しました。

2024年5月のひとこと ♯186

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変わらないために、変わり続ける

SEKAI NO OWARIの楽曲「アースチャイルド」の歌詞に「変わらないために僕らはいつまでも変わり続けるよ」というフレーズがあります。
これをビジネスの世界に当てはめると・・・
理念(ビジョン)は守り続けるもの、そしてその組織の目指すべきものです。
一方、その理念を実現するためには、組織は環境の変化に積極的に対応していかなければなりません。
「変わらない理念」「変わる環境」「変えるべき組織体制・手法・ツール」と整理されます。正に「変わらないために、変わり続ける」必要があるのです。
変化の激しい昨今、確固たる姿勢と柔軟な思考が求められますね。

2024年4月のひとこと ♯185

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平凡なことを非凡に努める

物事を成し遂げるための秘訣として用いられる「凡事徹底」という四文字熟語の解釈としての言葉です。
意味は「なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、または、当たり前のことを突き詰めて、他人の追随を許さないこと」
「平凡なこと」は、誰でもできることなのでしょうが、「非凡に努める」ことは誰にでもできるとは限りません。
成功のためには、誰も真似できないような特別な方法は必要ないけれども、誰も真似できないくらい基本的なことを徹底することが大切だということです。
企業でこれを一丸となって推し進めることができれば、強い組織になりますよね。

2024年3月のひとこと ♯184

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窮すれば則ち変ず、変ずれば則ち通ず

出典は古代中国の書物『易経』

「どうしようもないくらい苦境に立たされると、変わらざるを得なくなる。変わることによって新たな打開策が見つかり道が開ける。」という意味とされています。
でもちょっと待ってください。本当は苦境に立たされて追い込まれてしまう前に打開策を見い出したいですよね。
ということは「こんなことをしていたら、とても困ったことになるかも?」というリアルな想像力が働けば良いと思うのですが、そこは人間の性(さが)。痛い目に遭わないとわからないということでしょうか。
優れた想像力の持ち主には「心配性」の人が多いそうです。また先を読んで「気働き」が利く人でもあるようです。
楽観的な人は「窮する」まで変えられないみたいですね(笑)

2024年2月のひとこと ♯183

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人生の本質は邂逅(かいこう)にある

元TKC会報編集長 寺田昭男

邂逅(かいこう)とは「人と思いがけなく出会う、巡り合う」という意味です。
文芸評論家の亀井勝一郎氏は「人生は邂逅である」と述べられています。
人と人の交流はすべて「偶然の出会い」から始まります。どんな人と出会い、影響を受け、あるいは影響を与えたのか、その相乗効果で人生の豊かさが決まると言っても過言ではないでしょう。
邂逅は人類にだけ与えられた特権ではないかと思う今日このごろです。
すばらしい方々との出会いに感謝をし人生を有意義に過ごしていきたいものです。


2024年1月のひとこと ♯182

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竜は一寸にして昇天の気あり

新年、明けましておめでとうございます。

今年は辰年です。干支の十二支の中で唯一、架空の動物が「辰=竜」です。
この言葉は「竜は、わずか体長一寸ほどの若いときから、天に昇ろうとする気概がある」ということを表現しています。
若い人に限らず全ての年代で、自己限定をせず、高い志を持って、いろいろなことに果敢に挑戦して飛躍していく、そういった辰年にしたいですね。
私もがんばります!


2023年12月のひとこと ♯181

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仁は人の心なり、義は人の路なり

孟子(孟子告子編上巻)

「仁」とは人間が本来持っている善なる心、すなわち優しさや愛情を言います。
「義」とは人間が踏み行い守るべき正しい道を言います。
孟子は、人々が人間の本来あるべき姿を見失い、それを探し求めようともしないことを愁(うれ)いています。
孟子は「学問の道」とは、人間が本来の心のままに、人間らしくいかに生きるべきかを学び実践していくもの、つまり仁と義を実践するすべを学ぶことと説いています。
今から2千4百年前の書物に書かれた考えですが、現代においてもその人間の本質は、全く変わっていないと改めて感じました。

2023年11月のひとこと ♯180

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一葉落ちて天下の秋を知る

【淮南子】中国、前漢時代の哲学書より

葉が1枚落ちるのを見て、秋の来たことを知るように、1枚の落ち葉に諸々の凋落の兆しを知ること。そのように深く心を巡らせれば、わずかな前触れから将来の大きな動きを予知できることのたとえ。
たしかに、秋に心と書けば愁(うれい=心配する、気づかう)となります。
蟻の1穴(どんなに堅固に築いた堤でも、蟻が掘って開けた小さな穴が原因となって崩落することがある、ということを表す語)には注意したいですね。

2023年10月のひとこと ♯179

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「今この時が出発点

松下幸之助

新たな挑戦、不安をかなぐり捨て「よし、やろう」と自らの決意をあらわした言葉です。

今月からインボイス制度が始まります。日本国全体で新たな制度へのチャレンジが始まります。大きな変革に不安はつきものですが、始まった以上は、しっかり対応していきましょう。

2023年9月のひとこと ♯178

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現状に不満を持つことは良いことだ

アンドリュー・カーネギー(カーネギー財団設立者)

一般的に、不平不満ばかり言う人は低評価です。
他人に否定的ですが自分では何もしない人、と捉えられがちです。

しかし、カーネギーは不平不満こそ改善の源(みなもと)で自分の成長に繋げることができるが、不満が無い人は現状維持で成長が望めないと言っています。

不満をエネルギーに変えて行動を起こせる人にとってその源泉は大切だというカーネギの主張に納得しました。

2023年8月のひとこと ♯177

画像:8月のひとこと

知らないことを恥じるより、聞かないことを恥じたい

松下幸之助

若いころは、知らなくて当然、分からないことはどんどん教えてもらおう!という姿勢が重要だと教わりました。そしてそれを実践してきた方々も多数いらっしゃると思います。
ところが、年を重ね経験を積むと、この姿勢を貫くのが難しくなってきます。良い年をして知らないって言うのは恥ずかしい、という気持ちが強くなるからでしょうか。
でも、学びは一生、人生は長いのですから、いくつになっても好奇心を持ち、知らないことは教えてもらうという学びの姿勢を保ちたいものです。
「青春」とは心の若さですよね。

2023年7月のひとこと ♯176

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人生とは速度でなく方向である

ゲーテ(ドイツの小説家、劇作家、詩人、科学者、政治家)

若くして人生の進むべき方向をしっかり決めて突き進む。でも、その進むべき方向が間違っていたら?環境が短期間に大きく変わる現代、ときどき辺りを見回して、方向を確認することも必要でしょう。
そもそも進むべき方向が決められないとしたら?とはいえ、人生は着実に進んでいきます。気がついたとき後悔しないためには、方向をしっかり定めることが必要でしょう。
進むべき方向に、こだわりすぎてもダメ、こだわりがなさ過ぎてもダメ。
やはりバランス感覚に優れた方々が、よりよき人生を歩めるということなのではないでしょうか。

2023年6月のひとこと ♯175

画像:6月のひとこと

置かれた場所で咲きなさい

渡辺和子(元ノートルダム清心学園理事長、修道女)

ロングセラーである故渡辺和子氏著の書籍のタイトルとなっている言葉です。
カーリングチーム、ロコ・ソラーレの吉田知那美さんが、前向きになれなかった時期に救われた言葉として紹介しています。
世間には「人生が上手くいかないのは、生い立ちのせいだ、環境のせいだ、自分以外の他人のせいだ」と不平不満に明け暮れている方々がいらっしゃいます。
でも、それで物事が上手くいくようになるわけではありません。
自分の置かれた状況で咲こうとすること、そこで最善を尽くし頑張ってみよう思えることが新しい道を切り開くことに繋がるのだと思います。
人生を前向きに捉えられる言葉なのでご紹介させていただきました。

2023年5月のひとこと ♯174

画像:5月のひとこと

真に信ずれば、智恵が生まれる

埼玉銀行元専務 井原隆一

WBC日本代表を率いた栗山英樹監督が座右の銘としている言葉です。
大切にしている言葉をお持ちの方は多数いらっしゃると思いますが、大会期間中この言葉を貫き通し、そして結果を出し続けたのは誰にでもできることではないですよね。
「強い思いがあれば発想や智恵も生まれる」という意味だそうですが、この言葉の力を日本中の方々が実感したのではないでしょうか。さらに、発想や知恵ばかりでなく「運」も引き寄せたと感じたのは私だけではないと思います。
多数の報道がありご存じの方も多いと思いますが、敢えて取り上げさせていただきました。

2023年4月のひとこと ♯173

画像:4月のひとこと

小異を捨てて大同につく

中国の古書「荘子」にある故事「大同小異(だいどうしょうい)」がもとになった言葉で「小さなことに関しては違う考えはあるけれど、基本的な考えが同じならば協調しよう」という意味です。
大同生命保険(株)の社名の由来としても有名です。
基本的な考え方がバラバラなのに一時の利害のために集まっている集団を「烏合の衆(うごうのしゅう)」といいすぐに分裂します。
基本的な考え方を浸透させ協調を導き出すのは、リーダーの役割であると同時に、コミュニケーションを重視する組織風土が重要だと考えます。
コロナ禍で組織がコミュニケーション不足となっていませんか?
以前の体制に戻ることを考えるときにコミュニケーションの充実は真っ先に配慮すべきチェックポイントだと思います。

2023年3月のひとこと ♯172

画像:3月のひとこと

当たり前のことを当たり前に実践する

「キーエンス解剖」日経BP 西岡杏 著

キーエンスという企業はセンサーを中心とした業務用の電子機器メーカーで、この10年間で売上高を4倍に伸ばし(2022年度で7,552億円)営業利益率はメーカーとしては脅威の55.4%をたたき出しています。
この会社のすごいところはどこなのかと読み進めていくと、この言葉に行き着きます。
仕組みを考えあれこれトライするのはどこの会社でもやっていること。
しかしキーエンスには「ひとたび取り入れた仕組みが役立つように、手を抜かず本気で運用を徹底する」という「当たり前」の設定値と徹底度が高いという他社に秀でた特徴があります。
では、このことを社内にどう徹底させているのか。それは、仕組みを実践する上で「目的意識」を持つことを常に意識しているとのことです。これがキーエンスの企業風土なんですね。
経営のヒントが満載の書籍でした。

2023年2月のひとこと ♯171

画像:2月のひとこと

賢い人とは大事なことを知る人である

アイスキュロス(古代ギリシアの三大悲劇作者の一人)

全文は「賢い人とは多くのことを知る人ではなく大事なことを知る人である」です。
先日、TKC北海道会の新春記念講演で、元プロバスケット選手、レバンガ北海道の折茂武彦代表が講師を務めてくださいました。その中で紹介されていた言葉です。
学校の勉強は知識を学ぶことから始まりますが、社会に出るとそれをベースに「道理」を追求しなければなりません。学校では教えてくれない大事なことが世の中にはたくさんあります。
その大事なことと知識をバランス良く身につけた人が「賢い」と評価されるのだと思います。

2023年1月のひとこと ♯170

画像:1月のひとこと

二兎追わぬものは一兎をも得ず

高原豪久(たかひさ)日本の実業家(2012年の日経電子版)

新年、明けましておめでとうございます。
干支にちなんでウサギの出てくる格言を選びました。

でも、あれ?って思われませんでしたか。
普通「二兎追うものは一兎をも得ず」ですよね。
「選択と集中」はとても重要な経営戦略ですが、昨今の複雑な経営環境では、2つのことを同時にこなして行かなければならないケースも多々あります。
たとえば製品改良とマーケティングに多額の投資をしてトップブランドを守りつつ、コストダウンにも対応するというように。

2つのことを同時に進めるためには、資源の配分やタイミングを見誤らないように細心の注意を払った戦略が必要ですし、やり遂げる実行力も必要です。

今年1年がみなさんにとって「兎の登り坂」(兎は坂を登るのが得意である事から、よい状況に恵まれ力を発揮することを表した格言)になることを祈念いたします!

2022年12月のひとこと ♯169

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法令は最低限の道徳だ

ドイツの公法学者ゲオルク・イェリネック

法令は、人や企業が守るルールの最低ラインを決めたものです。法に触れなければ何をしても良い、これは大きな間違いです。
コンプライアンスという言葉があります。企業で使う場合には「消費者、従業員、社会、株主など企業を取り巻く多くの人々の期待を裏切らない」という意味で使われます。コンプライアンスは法令よりも範囲が広いルールです。法令違反に問われなくてもコンプラ違反には問われる、これは現代における常識です。
コンプライアンスは法令と異なり、適用範囲が「常識」という基準で決まります。企業の常識、世間の非常識とならないように注意する必要がありますね。

2022年11月のひとこと ♯168

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夢なき者に成功なし

吉田松陰

吉田松陰は幕末に「松下村塾」を開き、明治維新に重要な働きをする多くの若者へ影響を与えました。
この言葉の全体像は以下のとおりです。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」
夢があれば、自動的に成功するわけではありません。夢に理想、計画、実行が加わって初めて成功につながるのです。
夢を実現するための始動に関して遅すぎると言うことはありません。豊かな人生を全うするため、老若男女それぞれのライフステージに応じて、それぞれの夢に向かって動き出しませんか。

2022年10月のひとこと ♯167

画像:10月のひとこと

人生を複線化することはリスクヘッジである

池上彰

多くの日本人が、仕事こそ心の拠り所、会社や組織を最優先として過ごしてきたのではないでしょうか。
でも、普段から趣味を初め仕事以外に興味のあること持っている人は、豊かな人生を送れていると思いますし、高齢化社会が進展する中、リタイヤ後の人生が相当期間あることも考えると、一生懸命取り組めることを現役のうちに用意しておくことも必要でしょう。
よし、これからは仕事だけじゃなくて幅広い知識や考え方を身につけるとの決心は、いくつになってからでも遅くはないと思います。
人生を複線化する、そしてそれは人生をつまらなくしないためのリスクヘッジであるとの考えは示唆に富んでいます。

2022年9月のひとこと ♯166

画像:9月のひとこと

「もうこれでいい」と思った瞬間から、会社の没落が始まる

稲盛和夫

8月24日に90歳で亡くなられた京セラ創業者であり多くの経営哲学を残された稲盛和夫氏の言葉です。
過去にこのコーナーでも現状に「満足」してしまうと成長や進歩が止まり、慢心が始まり謙虚さを失わせるといった内容の格言をご紹介しましたが、稲森氏は「没落」が始まると切り込んでいます。
飽くなき探究心、向上心を胸に、まだまだ改善できる、上を目指せるという気持ちが維持できなければ個人も組織も衰退するということを肝に銘じたいと思います。

2022年8月のひとこと ♯165

画像:8月のひとこと

結果にはすべて原因がある

ガリレオ・ガリレイ
イタリアの物理学者、天文学者、木星の衛星や太陽の黒点を発見した

要人警護のようなシビアな世界では「結果がすべて」といわれるのも理解できます。
ビジネスの世界では結果も大切でしょうが「次に備える」事も重要です。
成功でも失敗でも、その結果には原因があります。原因を分析しておかなければ、成功はたまたまの偶然、失敗は何度でも繰り返すことになりかねません。
結果に一喜一憂しているのみでは進歩はないと言うことではないでしょうか。

2022年7月のひとこと ♯164

画像:7月のひとこと

運命は偶然には訪れない、選択の問題である

ウイリアム・ジェニングス・ブライアン
アメリカ合衆国の政治家、演説家、弁護士。

この言葉には「待つのではなく、成し遂げるものなのだ。」という続きがあります。
「運命」というと「偶然」というニュアンスを感じる方も多いと思います。
しかし、ウイリアム・ジェニングス・ブライアンは運命は偶然ではなく選択の積み重ねの上の必然、成し遂げるものと言っています。
諦めの境地で「運命だから・・・」と嘆くのは間違いと言うことですね。

2022年6月のひとこと ♯163

画像:6月のひとこと

成功が多くの人を駄目にした

ベンジャミン・フランクリン
(アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者、雷は電気であることを凧を使って証明したことで有名だが、政治家としてアメリカ独立宣言の起草者の一人でもあった。)

もちろん「成功」は悪いことではありません。しかし「成功」はある一瞬の時を切り取ったときの評価であり、永久に成功状態であることはあり得ません。
常に謙虚に、いかに失敗を少なくするかという姿勢で物事にあたらなければならないのです。
ともすれば「成功」は人々に誤解を与え、ひとときの成功で満足し謙虚さを失わせます。
これは個人だけではなく、組織にも当てはまります。
それを戒めた言葉だと理解しました。

2022年5月のひとこと ♯162

画像:5月のひとこと

基本と原則に反するものは、例外なく時を経ず破綻する

ピーター・ドラッカー


エッセンシャル板「マネジメント(基本と原則)」の前書き「日本の読者へ」の2ページ目に出てくるフレーズです。
知床の観光船で大きな事故が発生しました。今までの報道からは「基本と原則を無視」したずさんな経営が浮き彫りになっています。
経営者は著名なコンサルタントの指導を受けていたとのことですが、「基本と原則」を大切にすることは習わなかったのでしょうか。
改めて胸に刻みたい言葉です。

2022年4月のひとこと ♯161

画像:4月のひとこと

チームのいいところは、常に味方がいることだ

マーガレット・カーティ 米国の作家

新年度を迎え、新入社員や移動、転勤でメンバーに動きがあり、組織に新風が吹き込まれたと感じていらっしゃる方も多い今日この頃ではないでしょうか?
仕事をしていてつくづく思うのが「一人でできることは限られている、それぞれの得意技を出し合えば、組織はとてつもなく強くなる」という事実です。
それを実感できることは、喜び以外の何ものでもありません。その喜びは「与えられる」のみでは実感できません。「寄与する」ことができるよう「自分の強み」を持つことで、喜びは数倍にも膨れ上がります。
また、助けてもらったときの「感謝の言葉」も忘れてはなりませんね。
新年度になり、常に味方が居てくれるチームに所属している喜びと安心感を改めて感じていただければと思います。

2022年3月のひとこと ♯160

画像:3月のひとこと

正義の反対は悪でない、また別の正義である


ネットでは出典について諸説あるようなので、ここでは示しません。
正式には「正義の反対は悪なんかじゃないんだ、正義の反対は「また別の正義」なんだよ」です。

国際紛争では往々にしてある、主張のすれ違い。

その本質は、どちらも「正義」だと信じて疑わないことでしょう。
しかし、ただ一つはっきりしていることは、その信じている正義の履行が決して武力による現状変更であってはならないということです。
武力行使と同時に、それは正義ではなく悪になるのですから。


2022年2月のひとこと ♯159

画像:2月のひとこと

時を待つ心は、春を待つ桜の姿


松下幸之助

今年の北海道は例年以上に積雪が多く、毎日の除雪や雪山に囲まれた狭い道での運転などの困難に直面しています。道民は春を待ちわびています。
かてて加えて、新型コロナウィルスのオミクロン株が跋扈(ばっこ)しており、亀が甲羅に身を潜めるごとくの生活を強いられています。

こんな時はどう対処すれば良いのか。
松下幸之助氏はこうおっしゃっています。
「悪い時がすぎれば、良い時は必ず来る。あせらずあわてず、静かに時の来るのを待つ。時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。だが何もせずに待つことは僥倖(ぎょうこう=偶然の幸運)を待つに等しい。静かに春を待つ姿は、一瞬の休みもなく力をたくわえている。たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう。」

春を待つ桜のごとく冬の間に力を蓄えるべし。嘆いてばかりいても始まらないですね。
しっかり過ごしましょう!


2022年1月のひとこと ♯158

画像:1月のひとこと

心を新たに、希望を新たに


新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

新しい年にちなんで、積水ハウス(株)様からいただいたカレンダー「松下幸之助、日々の言葉2022」からピックアップしました。
日々の仕事に追われ、どうしてもマンネリ化してしまう日常の中で、新年の節目に心を新たにし、自身の志(こころざし)を新たにする。そういった思いを込めた言葉だと理解しました。
本年こそコロナ渦を克服し希望に満ちた1年にしたいですね。

2021年12月のひとこと ♯157

画像:12月のひとこと

虎狼は防ぎ易く、鼠は防ぎ難し


日本のことわざで「大きな事(虎や狼)は事前に計画を立てるなどして慎重に対処するから失敗しないが、小さな事(ネズミ)には準備もせずに対処するので、かえって失敗しがちであるというたとえ。」とされています。

来年は「寅年」です。虎が出てくる格言はたくさんありますが「虎は凶暴で怖いもの」としてイメージされている格言が圧倒的に多いですね。

来年はどんな年になるのでしょうか。再び平穏な日々が訪れることを願っています。

2021年11月のひとこと ♯156

画像:11月のひとこと

この道より、我を生かす道なし、この道を行く


武者小路実篤 小説家・詩人・劇作家

この道以外に自分を生かせる道は無いと思ってる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
若いころから「この道!」と決めて脇目も振らずに邁進している方もいらっしゃいますが、いくつになっても迷っていて一生見つからない方もいます。
どうやったら見つかるのか?運とタイミングとセンスでしょうか。ある日突然空から降ってくることもありそうです。努力とは無縁の感じがします。
いずれにしても見つけた方は充実した人生を歩めるのは間違いありません。
私も、自身の人生の幸運に感謝したいと思います。


2021年10月のひとこと ♯155

画像:10月のひとこと

どれも重要なら、何も重要でない


ネットで見つけた格言ですが、出典は明らかになっていませんでした。

今月から、全国的に「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」が解除になります。コロナウィルスも、しばらくは沈静化しているのでしょうが、おそらくまた波はやってくると思われます。
下火になっている間に、今まで十分にできなかったことを進めなければなりません。その時、しっかり優先順位が決められなければ、この言葉のようになってしまいます。
優先順位は「重要性」と「緊急性」のマトリックスを勘案して決定します。
「重要かつ緊急なもの」が最優先、「緊急だけど重要ではないもの」「重要だけど緊急ではないもの」が後に続きます。「重要でも緊急でもないもの」はしばらく放置ですね。
ポストコロナに向けて着実に足を進めておきましょう。

2021年9月のひとこと ♯154

画像:9月のひとこと

「企業文化は戦略に勝る


P.F.ドラッカー

原文は"Culture eats strategy for breakfast."なので直訳すると「文化は戦略を朝食として食べてしまう。」ということになります。
意味するところは「企業文化は戦略を凌駕するほど重要である」ということ。
「企業文化=社風」つまり、企業の中で無意識に共有されている価値観が、戦略に勝るほど重要であるとするならば「社風」を変えることが戦略そのものになり得ることを意味します。

組織に根付いた「社風」の変革は難しいのかもしれませんが「社風」が環境の変化に対応できていないとしたならば変えなければなりません。
コロナ渦の中、私たちは今までの常識だけで物事を判断することの危うさを肝に銘じなければならない時代に生きているのです。

2021年8月のひとこと ♯153

画像:8月のひとこと

失敗は成功へのプロセス


誰が言い出したかはわかりませんが、ネットには、たくさんの類似の言葉が出ています。

失敗は成功に向けたプロセスである
失敗は成功に至るプロセスの一部だ
失敗は成功のもと
失敗は成功へのステップ

このコーナーでもたくさんの「失敗」に関する格言をご紹介してきました。
ほんとに人間はよく失敗します。
一時的に成功しても、また失敗します。
人間は失敗と永久に付き合っていかなければならない宿命です。

東京オリンピックでも、日本勢は悲喜こもごもですね。
でも、成功へのプロセスと考えれば、失敗した競技も次回に向けて希望が持てます。

ビジネスの世界でも、コロナ対応でも、まったく同様ですね。

2021年7月のひとこと ♯152

画像:7月のひとこと

緩く、バラバラ、呑気

  きつく、纏まり、備える

日経新聞論説フェロー 芹川洋一氏

今年5月31日付けの日経朝刊「核心」のコーナーに掲載されたコラムのタイトルは「なぜコロナに敗れたのか」でした。
要約すると
「緩く」は制度の問題。個人を縛るのは法律ではなく「空気」という緩さ。
「バラバラ」は運用の問題。司令塔不在で、それぞれ勝手に動き、すべてが後手に回った。
「呑気」は人の問題。政治家も国民も危機意識が欠如していた。
これを改善するには、きつく」「纏まり」「備える」という反対のことをすれば良いという発想です。

将来に向けて、1945年の敗戦、90年代の経済敗戦に続く3度目の敗戦を生かせるのか?
日本国民に突きつけられた課題ですね。

2021年6月のひとこと ♯151

画像:6月のひとこと

海を渡り川を登れば万事手遅れになる

作:加藤恵一郎

霞ヶ関には「前例主義」と「証拠主義」が根付いており、それを象徴するのが「海を渡り川を登れ!」という格言だそうです。
新しい政策を企画する際には、まず海外の事例を調べ、そして溯って過去の事例を探すとのこと。

平時には、自分たちの責任を担保するために必要なのかもしれませんし、試験勉強的に優秀な方々には得意な方法でしょう。

しかしこの手法では、緊急時にすべてが完璧に後手に回ります。
皆さんも強烈に感じていらっしゃるでしょうコロナ渦におけるワクチンの入手や変異株に対する水際対策等「対応の遅さ」と「想像力の欠如」を脱却するためにはここをなんとかする必要があります。

しかし、そういった想定と思考の訓練をしてこなかった日本国は、ここから抜け出すことは至難の業で、国民はまだしばらく「対応の遅さ」に憤慨しながら医療崩壊の危機にさらされることになりそうです。
強力なリーダーシップを発揮する政治家は出てこないものでしょうか?

2021年5月のひとこと ♯150

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太陽が輝くかぎり、希望もまた輝く

ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラー
ドイツの詩人、劇作家、思想家

北海道にも桜の季節がやってきました。
春の日差しも日増しに強くなっています。

本来なら明るく希望に胸躍る季節ですが、コロナの第4波が襲来しています。
いつ終わるともわからない戦いですが、いつか必ず収束する日が来ます。
太陽が輝き初めて46億年、その間その光はずっと地球に降り注いでいました。希望を失わず、今できることに精一杯かつ地道に取り組んで行きましょう。

2021年4月のひとこと ♯149

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挨拶は人間らしく生きるための、基本の心である

野村克也

この言葉には「親に挨拶の心がないと、それは必ず子供にも表れる。」
という続きがあります。恐ろしいことに、子供を見れば親がわかるということですね。

「挨拶」という漢字は「ひらいて、せまる」という意味で、相手に心を開いて、すぐそばまで近づくことを表しているそうです。
相手に届くように大きな声で挨拶ができる人は少なくなりましたね。
人間力の低下が心配です。

2021年3月のひとこと ♯148

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不可能だと思わない限り、人間は決して敗北しない

デール・カーネギー

カーネギーは「人を動かす」等の著書で有名です。
コロナ渦の中、社会に閉塞感が漂よっています。
長期戦となり、いくら頑張っても、コロナは克服できないんじゃないか・・・といった気持ちにもなりかねません。
「自己限定」って個人だけじゃなくて社会にもあるのではないでしょうか?

不可能だと思わない限り、みんなで知恵と工夫を重ねれば道は開けるはず。コロナには負けたくないですよね!


2021年2月のひとこと ♯147

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できることはすべてやれ、やるなら最善を尽くせ

カーネル・サンダース

KFCでお馴染みのカーネル・サンダースは65歳で事業を始めました。
そのとき2つのルールを決めたそうです。それが、この言葉です。

コロナ渦で既存事業の見直しをし、新しい事業を検討しなければならない局面も多々あるでしょう。そんなときに役立つのがこの格言です。
ピンチをチャンスに変えましょう!

2021年1月のひとこと ♯146

画像:1月のひとこと

難がないのは無難な人生、難があるのは有り難い人生

新年、明けましてもめでとうございます。
本年は伸び伸びと活動できるようになれば良いですね。

今月ご紹介する言葉は、どなたがおっしゃっているのか、明確な出典がわかりませんでした。

困難が無い人生を送れると言うことに感謝、もし困難があったとしても、それは人を成長させてくれるという意味で感謝。
そんな状況でも、感謝の気持ちを持ち続けたいですね。

今月のひとことも、今回で146回、12年と2ヶ月が経過しました。
いつのまにか干支が一回りしましたね。
引き続き、よろしくお願いします。

2020年12月のひとこと ♯145

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「悲観の中にも道があり、楽観の中にも道がある」

松下幸之助

悲観論では暗くなる、楽観論が気持ちを救う。
いや、楽観論では気が緩む、悲観論こそシビアな対応ができる。
と、対立しがちですが、どちらのアプローチにも道があるのだから、柔軟な考え方こそ大切だと説いた言葉です。
危機の時こそ、先入観に捕らわれずに物事を考えたいですね。

2020年11月のひとこと ♯144

画像:11月のひとこと

「未来を考えない者に未来はない」

ヘンリー・フォード

個人にも組織にもあてはまる言葉だと思います。
未来を考えるためには、過去から現在までの環境の変化をしっかり把握しなければなりません。
特に重要なのは

  1. 法律制度の変化
  2. 社会制度の変化
  3. ITのイノベーション
  4. 価値観の変化
の四つの要素に敏感であること。
すばらしい未来を考えると、ワクワクしますね。

2020年10月のひとこと ♯143

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「旅の過程にこそ価値がある」

スティーブ・ジョブズ

アップル創業者の言葉から、2011年12月、2017年9月に続き3つめの引用です。
いよいよ本日からGoToトラベルキャンペーンに東京発着が加わることもあり、旅に関する格言を選んでみました。

旅だけでなく、何事も途中経過が大事なのは同様ですね。
結果ではなく過程が重要。過程から学ぶことがたくさん有ります。

さて、コロナ渦の中、民族大移動は凶と出るか、吉と出るか…

2020年9月のひとこと ♯142

画像:9月のひとこと

「八風吹けども動ぜず」

「最上乗論」(禅語)

人生には、順風、逆風合わせて「利・誉・称・楽・衰・毀・譏・苦」の八つの風が吹くとのこと。
目先の利益、名誉をうける、称賛される、様々な楽しみという「順風」、肉体的な衰えや金銭・物の損失、不名誉をうける、中傷される、様々な苦しみという「逆風」。
いかなる風が吹こうとも、謙虚であり続け、不動の境地で臨みましょう、ということです。
コロナ渦の中、さまざまな風が吹き荒れますが、心静かに黙々とやるべきことをやって前へ進んでいくことを心懸けたいものです。

2020年8月のひとこと ♯141

画像:8月のひとこと

「想像できないことは、実現できない」

詠み人知らず(笑)

ネットを検索すると、関連することがたくさん引っかかってきますが最初に誰が?というのは確たるものがありません。
ただ、直感的に「確かにそうだよなぁ~」と思える言葉ではあります。
ポイントは「想像できるかどうか?」ですよね。
想像できれば、実現できる可能性がアップするわけですから。
でも、これって「楽観的な性格」とか「過去の成功体験」とか「回りの人を巻き込む力」だとかパーソナリティに大きく影響される気がします。たぶん、前向きに生きることができてる人はいろんなことが想像できると思います

2020年7月のひとこと ♯140

画像:7月のひとこと

「先入観は可能を不可能にする」

花巻東高校野球部監督 佐々木洋

大谷翔平選手が大切にした言葉として有名になりました。
とても良くわかります。先入観ほど自分の可能性を狭めるものはありません。
TKC創業者の飯塚毅博士もおっしゃっています。
「いわれ無き自己限定の中で暮らしていて、それを疑わない態度は、決定的な失敗の素因だ」と。
みなさん、知らず知らずのうちに「先入観=自己限定」に捕らわれていませんか?

2020年6月のひとこと ♯139

画像:6月のひとこと

「意志あるところに道は開ける」

アメリカ合衆国第16代大統領
エイブラハム・リンカーン(1809-1865)

「Where there is a will, there is a way. 」 の日本語訳です。
どんな困難な道でも、それをやり遂げる意志があれば道が開けることを示した言葉です。
大阪府の吉村洋文知事の座右の銘としても紹介されています。
いろいろなことが思ったようにいかない昨今ですが、勇気を持って事に当たりたいですね。

2020年5月のひとこと ♯138

画像:5月のひとこと

「手段が目的化することを趣味という」

オーディオ評論家 長岡鉄男

みなさん、趣味はお持ちでしょうか?
趣味は楽しいですよね。私にもこだわりの趣味があります。
心ゆくまで手段を目的化できる楽しい自己満足の世界です。

でも、職業には社会的使命がありますから、そうはいきません。
過程ではなく結果が求められます。
こちらは、手段が目的化しないように最大限の注意が必要です。

2020年4月のひとこと ♯137

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「人類は試されている」

東北大教授 押谷仁(ウイルス学)
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議メンバー

未知のウイルスといかに折り合いを付けるのか。
人類の英知が問われています。

各国でウイルスに対峙する方法論が異なります。
我が国は、力で完全に統制されるものではなく、ひとりひとりの自覚と行動にまかされています
よりいっそう各人の「かしこさ」が求められます。

今の感じだと、ある程度長期的な「我慢」を強いられますが、いろいろなことを見つめ直す良いきっかけでもあります。
前向きに捉えて、みんなでこの難局を乗り切りましょう。

2020年3月のひとこと ♯136

画像:3月のひとこと

「障害物はあなたに教えるべきことを教えるまでは消えない」

バーバラ・アンジェリス(米国の心理学博士)

新型コロナウィルスの影響で、北海道は「緊急事態宣言」のまっただ中です。
この惨禍はいつ収束するのか?
たぶん、私たちが将来に向けて教訓とすべきことをすべて経験するまでなんでしょうね。
負けずに頑張りましょう!

2020年2月のひとこと ♯135

画像:2月のひとこと

「無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり」

ソクラテス(古代ギリシアの哲学者)

この言葉の意味は「知らなかった、わからなかったという無知は罪、知識はあるけど行動が伴わないのは空しいだけ、知識があってそれを行動に生かせるのが優れた人」ということです。
実行の伴わない能書きだけのビジネスマンにはなりたくないですよね。

2020年1月のひとこと ♯134

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「自己規定が本質を決定する」

竹内弘高 ハーバード・ビジネススクール

新年、開けましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願い申し上げます。

上記の言葉の意味は「自分がこうだと思うと人間はそうなっていくと言うこと。」と解説されています。
理想を高く持ち、それに向かえば、おのずとそうなっていくという真理を端的に示しています。

注意しなければならないのは「無責任な自己限定」に陥らないこと。
「自己規定」と「自己限定」は異なります。
前者は視野を広く持ち、あるべき姿を追求する姿勢を示していますが、後者は人間の能力を過小評価し、「どうせ自分にはできない」と無責任にハードルを下げている状態です。
今年は、理想を高く持ち羽ばたいて行く一年にしたいですね。

2019年12月のひとこと ♯133

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「相手の立場になって、想像力をフル回転させる」

週刊ダイヤモンド「書く力」

「書き手と読み手の間には、感情の交錯がつきまとう。そのため、読み手への配慮が、ビジネス文書における成功の鍵となる」
これは、文書のみならず、人間関係おける基本です。
慣れ親しんだ関係では、ついついおざなりになってしまいがちですが、いつでも基本に立ち返って、しっかりした対応を心懸けたいものです。

2019年11月のひとこと ♯132

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「成功はアートだが、失敗はサイエンスである」

「なぜ倒産」日経トップリーダー編 日経BP社

この書籍は23社の倒産例を集め、なぜ破綻に至ったのか、その法則を探ろうとしたものです。
その結果わかったのは、成功には定石がないものの、失敗には定石がある、あるいは破綻には一定のパターンがあり、失敗例は再現性が高いと言うことだそうです。
従って、失敗例を分析し学ぶことはとても有意義とのこと。
それを端的に表したのが、この言葉です。

2019年10月のひとこと ♯131

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「「運が良い」と「運が強い」は違う」

松下幸之助翁の言葉とされています。

「運が良い」は偶然に左右され「たまたま」というニュアンスが強いですが「運が強い」は、運を呼び込む何か…たとえば努力とか、何事も肯定的に捉える考え方とかにより、運が継続する状態とされています。
人生とプラス思考で向き合い、強い運を呼び寄せたいですね。

2019年9月のひとこと ♯130

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「会社は、悩んだ数だけ成長する」

「社長の孤独力」新谷 哲(しんたに・さとる) 日本経済新聞出版社

社長という職業は「悩むのが仕事」、「悩み」から逃げることはできません。
どれだけ悩み、問題を解決したかが「社長の悩む力=孤独力」であり、最後は1人で決断しなければならないものなのです。
その数が多いほど、会社は成長します。

2019年8月のひとこと ♯129

画像:8月のひとこと

「大きな成功を目指すには、小さく早い成功を目指す」

「いちばんやさしいRPAの教本」進藤圭 著、インプレス

リーン・スタートアップ(エリック・リース著、シリコンバレーのスタートアップ・スタイルを紹介した書籍)で「アーリー・スモールサクセス」という考え方が紹介されています。
趣旨は「小さい成功を素早く重ねて改善し、最終的に大きな成功を目指す」ということです。
今話題のRPA(Robotic Process Automation)導入の秘訣だそうですが、すべてのプロジェクト達成に当てはまる考え方です。

2019年7月のひとこと ♯128

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「決まった時間で成果を出す方が、よほど難しくて挑み甲斐がある」

TBS系火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」最終話

主人公、東山結衣(吉高由里子)の元恋人で上司・ワーカホリックの種田晃太郎(向井理)の最終シーンでの台詞。
日本人の働き方改革のテーマは、正にこれにつきるのではないでしょうか。

注)ワーカホリック(Workaholic)とは、生活の糧を得る手段であるはずの職業に、私生活の多くを犠牲にして打ち込んでいる状態を指す言葉である。これはときおり、仕事に打ち込むあまり、家庭や自身の健康などを犠牲とするような状態を指す。

2019年6月のひとこと ♯127

画像:6月のひとこと

「成長する人間は、放っておいても成長する」

「深度ある税務調査の手法」清水高士(元国税調査官)(法令出版)

筆者は国税職員時代の経験から、「調査経験が長い・短いではなく、意欲と行動力、そして自分を向上させようと努力を怠らない若者がどんどん伸びていった。」と語っています。
人間にとって「向上心」というモチベーションがいかに重要かを示す言葉だと思います。

2019年5月のひとこと ♯126

画像:5月のひとこと

「令をもって最善を尽くし、和をもって成し遂げる」

今月から新元号「令和」となります。
令和の文字から上記の短文を考えてみました。

「令」には「令わしい(麗しい(うるわしい))」「尊敬の念」「ルールを守る」といった意味があります。
「日本人の心」を象徴した文字が元号に選ばれたのですね。
「和」については「平和」や「互いに相手を尊重し、助け合う関係」を意味しているのはご存じの通りです。

令和の時代に、日本人の心でベストを尽くし、チームワークで結果を出したいですね。

2019年4月のひとこと ♯125

画像:4月のひとこと

「挨拶とは、心を開いて相手に迫ることである」

「挨拶」には「相手に近づく」という意味があります。
挨拶は人間関係の基本であり、一見人柄が良く見えても、挨拶できない人間は信頼されません。
なぜなら、挨拶は「あなたに好意を持っています」というサインを送ることであり、まさに心を開いて相手に近づくことだからです。
裏を返すと、挨拶しない人は「あなたには関心ありません」というメッセージを放っているのです。

「僕は(私は)挨拶してるよ」という方もいらっしゃるでしょう。
でも、振り返ってみてください。口の中でボソボソと挨拶しても、それは相手にちゃんと届いていませんよ。
「おはようございます!!」「行ってらっしゃい!!」「お帰りなさい!!」
「お先に失礼します!!」ちゃんと大きな声で相手に届くように挨拶してください。
きっと、あなたの人生が変わります。

2019年3月のひとこと ♯124

画像:3月のひとこと

「ことごとく書を信ずれば、即ち書無きにしかず」

(ことごとくは「悉く」もしくは「尽く」)

[孟子(尽心下)](「書」の原義は「書経」)
いくら立派な書物でも、すべてが真理であるとは限らないから、その中にあることをすべて信ずるようならば、かえって書物を読まない方がよい。(広辞苑第七版)

TKC創業者、飯塚毅初代会長はこの言葉を引用して「思考省略という態度」を戒めています。思考省略は物事の本質に迫ることができず、正しい判断ができないという結果につながります。

2019年2月のひとこと ♯123

画像:2月のひとこと

「道は無限にある」

松下幸之助 「道は無限にある(新装版)」PHP研究所

「まえがき」と「第8章(最終章)」に松下幸之助氏の解説があります。いわく「たえず積極的に変化発展を求めていくことが大切」
「きょうはこれが最善だと思っていることでも、考え方によればまだ他に道があるかもしれない」「決して希望を失うことなく、志を固くし、そして無限にある道、よりよき道を見出して力強く歩んでいかれるよう、心から祈りつつ」と述べられています。
この言葉は、弊事務所創業者 加藤高正が事業計画書の表紙に表示したのが昭和61年、その後平成24年まで表紙を飾る言葉でした。
いかに時代が変わろうとも、この姿勢を失わずに進んでいきたいものです。

2019年1月のひとこと ♯122

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「成果をあげる者は、時間からスタートする」

P.F.ドラッカー『経営者の条件』

中小企業といえども「働き方改革」に果敢に挑戦していかなければなりません。対応へのキーポイントは時間の使い方です。
ドラッカー曰く「時間をマネジメントできない者は、他のなにものもマネジメントできない。」
成果をあげる人たちは、何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートし、時間を奪おうとする非生産的な要求を退けます。
スケジュールを埋めることが時間管理では無く、自由に使える空き時間の量を確保し、付加価値が高くかつ優先順位の高い仕事に割り振ることを真っ先に考えるとのこと。
「働き方改革」は「考え方の改革」でもあるんですね。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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